Do you like Horror Movies??
2003/1/25号

ホラー映画って、本当に良いものですね! それではどうぞ!

リング  監督:中田秀夫  出演:松嶋菜々子、真田広之、竹内結子
The Ring  1998年 日本映画
私評:昨年ハリウッド版が公開され大ヒットを記録したのも記憶に新しいですが、やはりリングは本家本元の日本版の方が一枚上手でしょう!でも、私的にはTV版のリングの方が好きなんですけど・・(主演は高橋克則。貞子役は三浦綾音)この映画で原作と全く違うのは主演を女性に据えたこと。しかも、主人公を助ける高山役を前夫に変えた事で登場人物の繋がりが強くなり死を賭けた戦いに真実味が沸きました。しかし、この映画のホラーキャラである山村貞子のインパクトはめちゃ強かったですよね。例のテレビから這い出てくるシーンは、もはや伝説。また、この映画から波及して正当な続編である「らせん」、そして亜流になるけれど、なかなか面白い「リング2」。そして「バースディ」の短編から生まれた「リング0」とシリーズになっていく。しかし、これがどれも面白いんですよね。でも、このシリーズはこれで打ち止めにして欲しい。間違っても原作の「ループ」は映画化しないように!
サスペリア  監督:ダリオ・アルジェント  主演:ジェシカ・ハーパー、アリダ・バリ
Suspiria  1977年 イタリア映画
私評:高校時代にGFと一緒に見に行った映画。「決してひとりでは見ないでください」というキャッチでかなりビビッていましたが、彼女のいる手前そういう態度は見せられず・・。映画は予想通り、怖かったです。かなりのスプラッター・シーンがあるのですがこれが美しいのです。冒頭での嵐の夜の惨劇はすごかった。屋根裏部屋で追い詰められる女性・・ナイフが光る・・心臓めった刺し・・首にロープを巻かれ天井のステンドグラスを破って首吊り・・・下にいた女はガラスが突き刺さる・・・。このシーンだけでも「サスペリア」は名作ホラーと呼べるでしょう。なぜなら、このシーンはめちゃめちゃ残酷なのに美しいのです。まさに鮮血の美学。この映画を見て以来、私はダリオ・アルジェントのファンになりました。でも、この映画の恐怖は映画館の大音響が後押ししている部分も多いです。まあ、この映画に限らずホラー映画はTVで見たら怖さが半減ですからね・・。ゴブリンのあの有名なテーマ曲も印象的でした。主演のジェシカ・ハーパーはすごくカワイイのですが、この映画と「ファントム・オブ・パラダイス」でしか見たことがない・・・
死霊のはらわたU  監督:サム・ライミ  出演:ブルース・キャンベル
Evil Dead 2 Dead by Dawn  1987年 アメリカ映画
私評:超低予算で製作された1作目の「死霊のはらわた」。この映画のヒットを足掛かりに、監督のサム・ライミがもうちょっとバジェットを乗せて作ったのがこの映画。だから、ストーリーは1作目とほとんど同じです(笑)。ただし、特撮、特殊メイクなどはかなり凝った作りになっています。しかし、1作目と決定的に違うのは、この映画はコメディになっているということ。スプラッターなシーンやキモイシーンもなぜか笑っちゃうんです。これはひとえに主演のブルース・キャンベルのキャラがそうさせているのですが、私は終始笑いっぱなしでした。これが3作目の「キャプテン・スーパーマーケット」になると、もう完全にコメディ映画。サム・ライミが一番スランプだった頃の作品ですね。しかし、こんな低予算映画を作っていたサム・ライミも「スパイダーマン」みたいな映画を撮れるようになったんですね・・。(しみじみ)でも、この頃のテイストの映画も、ぜひ撮ってもらいたいですね・・・
スナッフ  監督:ロベルタ・フィンドレイ  出演:???
Snuff  1976年 アルゼンチン映画
私評:すごく怪しい映画です。実はこの映画は映画の撮影中に実際に殺人が起こり、その殺害シーンが収められているという触れ込みで一世風靡しました。しかも、この映画で殺されたと思われる4人の女性の死体が発見されたことも、映画の宣伝に追い風になっていた。でも、映画自体は酷いもんです。まあ、お姉ちゃんたちのヌードシーンやちょっとしたドラマで作られた超ローバジェット映画。ところが、後半の20分は突如映画のスタッフたちが出演した女性たちに襲いかかる。そしてナイフでめった刺し・・。ところがこのシーンも3流の映画以下の作り物。笑えます。でも、この映画はかなりヒットしたんですよ。「スナッフ」という言葉もこのときに覚えたのですが、実際に殺人現場をフィルムで撮って、アンダーグラウンドの劇場で上映をすることがあったそうです。一昨年の映画「クロスファイア」でも不良少年が少女の殺害シーンをビデオにして売るシーンがありましたね。あのシーンを見てすぐにこの「スナッフ」が頭を過ぎりました・・・・。
フライトナイト  監督:トム・ホランド  出演:クリス・サランドン、ロディ・マクダウェル
Fright Night  1985年 アメリカ映画
私評:良くできたバンパイア映画でした。ノリはコメディなのですが、ドキドキしながら見られました。隣の家に越してきた怪しい男に不審を抱く少年。いつしか、彼は隣人がバンパイアだと確信。そして彼が助けを求めたのが落ちぶれた恐怖番組のTV俳優。そしてついにバンパイアとの戦いが・・。従来のバンパイア映画のセオリーを守りつつ、現代風に作っているところが面白い。バンパイアは招かない限り、その家には入れないということを知り「この事は忘れずにおこう!」と心に誓いました(笑)。印象的なのは主人公のガールフレンドが変身したところ。あの耳まで裂けた口はビックリでしたね〜。隣人役のバンパイアはクリス・サランドン。(彼はスーザン・サランドンの前の夫。「狼たちの午後」でアル・パチーノ恋人の「男」を演じてました。)彼がすごく色っぽくて、そして怖いバンパイアでグッド。しかし、一番のはまり役は俳優役のロディ・マクダウェル。猿の惑星のコーネリアス役に匹敵するくらいの適役でしたよ。 
ヘルナイト  監督:トム・デ・シモーネ  主演:リンダ・ブレア、ヴィンセント・ヴァン・パタン
Hell Night  1981年 アメリカ映画
私評:「エクソシスト」で私たちを散々ビビらせたリンダ・ブレアが、今度は怪しい殺人鬼に追い回され逃げまくる映画です。プロムパーティーの夜に曰くつきの屋敷で一夜を過ごそうとする若者たち。彼らに殺人鬼が襲いかかり、ひとり、またひとりと殺されていきます。この頃のリンダ・ブレアはかなり太っていて、ドレスもピチピチなのですが動きはすごくい良いんですよ。しかし、私の友人は彼女が胸の開いたドレスでバストを揺らしながら走るシーンに欲情していたらしい。私はどうしても彼女が「エクソシスト」のリーガンに見えてしまいました。(確か途中で白目を向くシーンがあったんですよ・・)ちなみにこの映画でリンダ・ブレアは、ラジー賞の「最低主演女優賞」を受賞しました!映画自体は途中からどんどん恐怖が加速していく、ジェットコースタームービーでなかなか面白かったです。
スペース・バンパイア  監督:トビー・フーパー  主演:スティーヴ・レイルズバック、マチルダ・メイ
Life Force  1985年 アメリカ映画
私評:「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーがポルターガイストの次にメジャーで撮った作品。はっきり言って「ポルターガイスト」はトビー・フーパーの映画ではなく、スピルバーグの色で一色だったが、この映画は彼らしさが随所に見られた。宇宙に漂っていた謎の宇宙船にいた3人の人間。救出された彼らは実はバンパイアで、地球人の精気を吸い取り宇宙に送るためにやってきた・・・。突然、精気を吸い取られミイラになってしまうシーンは、当時にすればかなり画期的。そして吸い取られた人々はゾンビになってしまう。しかし、この映画の一番の見所は全編全裸で登場の女バンパイア、マチルダ・メイ。めちゃめちゃ美しい彼女を見るだけでも、この映画を見る価値があるってもんです。この後「スペースインベーダー」というSF映画を撮り、「悪魔のいけにえ2」へと続いていくのですが、ここまでがトビー・フーパーの傑作。この後は、私的にはどうもイマイチな感じがするのですが・・・。この映画は今は無き旧スカラ座の初日に見たんですよね〜・・・。


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